2018-09-24 Mon

先週末は日本の白ワイン「甲州」を買ってきて開けた。
きっかけはこの7月に出版された『日本のワインで奇跡を起こす』という単行本を読んだこと。
山梨は勝沼にある中央葡萄酒株式会社の創業家親子(父娘)の共同執筆で95年前に創立された中央葡萄酒の歩みと、日本独自のワイン用ブドウ品種から作られる白ワイン「甲州」が世界に認知されるようになるまでが紹介されている。
以前、家長は何度か「甲州」を飲んだことあるのだけど、特にこれといった印象を持ったことはなかった。
それは美味しいとか美味しくないではなくて、好みではないということ。何の特徴も感じられないのでわざわざ買わなくてもいいと思っていた。
ところが、本を読み進んで行くと、この(家長が無個性だと思った)ワインにはちゃんとした個性があること、そしてそれをいかに引き出して行くのかという奮闘が興味深くて、段々と甲州を飲んでみたいと思うようになっていた(家長が飲んでいたのは昔造りの甲州だったかも知れない‥ などと思い始めて ^ ^)。
という訳で買ってきたのが『グリド甲州』。この本に刺激を受けたので、この本の著者らが作ったワインを探したのだが、家長の身の回りで見つけることができたのはこのワイン1種類のみ。税込みで2,000円弱だった。
グラスに注がれた甲州は淡い黄色をしていて香りには爽やかさが感じられた。口にしてみると、仄かな甘みがあり酸も適度でいいバランスだ。『グリ』という名前だけど特に渋みは感じなかった。家長と妻には飲みやすくて美味しい白ワインだった。
(グリというのはいわゆる灰色ブドウで果皮には赤ワイン用ブドウのようにポリフェノールが含まれている。このため果皮も一緒に漬け込むと渋みなどの複雑味を感じる白ワインができる)
今回は鶏もも肉のトマト煮込みでいただいたが、甲州は和食によく合うという。今度はそういう場でいただいてみようと思う。
甲州と言っても、ブドウの選定から発酵や成熟の方法で様々な味わいのワインになるわけだが、どういうものが自分に向いているかぜひ探索してみたいと思わせる今回の一本だった (^^)

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