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ムーミン家長

Author:ムーミン家長
どこにでもいるごく普通のムーミン似のお父さん。スナフキン似の妻とノンノン似の娘たちと暮らしている。
人生を折り返したある日、家族平和こそが世界平和へつながる原点だと確信。ムーミン家の長として、世界平和に貢献すべく週末シェフを務めることに。

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初めてのバール
下の娘が二十歳になったら皆でレストランへ行ってワインを飲もうとか、家でご馳走を作ってお酒を出そうとか、あれこれ夢想していたが、誕生日は平日なの家族全員で何かできる訳もなくやはり夢だということがハッキリした。

そこで一計を案じ、誕生日の夜に二人でバールへ行くことを計画する。念のためにお酒を飲んだことがあるかと訊くと『ない』と言う。

本当?と追究したい衝動を抑え『誕生日はお酒が飲めるところへ行ってご馳走してあげようか?』と誘ってみたら、『行く!行く!』と出だしは上々だった。

じゃあ、何か飲んでみたいものがあるの?と訊けば、梅酒だと言う。濁り酒にも興味があるのだそうだ。バールにそんなものが置いてあるだろうか?時々お世話になるお店に問い合わせてみるとブランデーベースの梅酒が一種類だけあるというのでホッとした。

娘の誕生日当日、7時に駅で待ち合わせ、線路沿いに数分歩いて行くと目的のバールに到着した。一瞬立ち止まり、ひと呼吸してからドアを開ける。

『いらっしゃいませ』という言葉に会釈をしながら店の奥へ入っていったのだが、まだ早いせいか客は家長と娘の二人だけだった。

バールカウンター
▲バックバーにはスピリッツやリキュールのボトルが並ぶ。ワインは白と赤がそれぞれ数種類ずつ用意されていてグラスで飲める。上の娘の時にもお世話になった。

カウンター席へ座り、おしぼりをもらう。メニューを開くとシャンパンがグラスで出ていたので(梅酒はちょっと置いておき)まずはこれで乾杯することにする。

『おめでとう!』とグラスをあげてから口に含むと何ともいえない清涼感が喉を下って行く。興味津々、細かい泡が上って行くのを見ていた彼女が恐る恐るグラスへ口をつけたのだが、これを傾けた途端に顔をしかめて固まってしまった。

『美味しくなかった?』と訊くと、すまなそうに頷いていた。

状況を察したマスターがこのシャンパンで甘いカクテルを作りましょうか?と声をかけてくれた。お願いすると、カシスリキュールを加えキール・ロワイヤルにして出し直してくれたのだが、これは美味しいと思ったようだ。さすがプロだなぁと感心する。

キール・ロワイヤル
▲赤いのがキール・ロワイヤル。甘いと『美味しい!』らしい。

バックバーに立てかけてある食事用の黒板メニューを見ながらあれこれオーダーし、その合間に梅酒やリンゴのカクテルなどを飲む。甘いものが “美味しい” の基準らしいので最後にカルーアミルクを出してもらった。

グラスに口をつけると目を丸くして『これも、美味しい!』というので、『今後外で飲む時にこういう甘いものをさかんに勧めてくる男の子がいたら気をつけた方がいいよ』と言っておいた。

駅から帰る道すがら、いい気分だったのか娘がボーイフレンドのことを少し話してくれた(ようだ)。しかし、よく思い出せない。二十歳になった娘を前にして感慨に浸りながら、家長は飲み過ぎたのだった。

どんな話だったか気になるけれど、今さら聞けないなぁ‥


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